洗濯乾燥機、電子レンジ、ミニキッチンなどの設備を揃えた客室が特徴のビジネスホテル「東急ステイ」。都内に15店舗を展開しており、長期にわたる出張や旅行を意識した施設になっています。マンスリーマンションやウィークリーマンションと一般的なビジネスホテルの間のような存在で、数日間の連泊から数週間程度の出張に適したホテルかと思います。今回は、新宿副都心から少し離れた位置にある「東急ステイ西新宿」に泊まってみました。
長期出張に快適なマンションのようなホテル
「東急ステイ西新宿」は、全149室の2010年1月にオープンした施設です。今回宿泊した部屋は、電子レンジ、乾燥機付きドラム式洗濯機が設置された部屋ですが、簡単な調理ができるミニキッチンを備えた部屋もあります。また、最近のビジネスホテルでは標準装備になりつつある空気清浄機などの設備もしっかり揃っており機能的です。
ちょっとした収納スペース、かなり明るめの照明など、客室内はマンションに近い雰囲気がありました。今回の私の宿泊は一泊のみでしたが、長期滞在でもリラックスできそうです。
それでは、実際に宿泊した様子は、以下から。
新宿副都心そば、都営大江戸線が徒歩3分
「東急ステイ西新宿」は、西新宿の東京都庁や新宿副都心のオフィス街から少し離れた場所に位置します。
最寄り駅は、都営大江戸線の西新宿五丁目駅から徒歩3分。ほかに、東京メトロ丸の内線の西新宿駅から徒歩10分、JRの場合は新宿駅西口から徒歩15分かかります。地方からのアクセスは、お世辞にもいいとは言えない立地です。
連泊・長期滞在し、新宿副都心へ歩いて通う、最寄り駅から目的地へ通う、という使い方が適していると思います。
今回は、地下鉄大江戸線・西新宿五丁目駅から「東急ステイ西新宿」へ向かいます。
電車を降りたらA1出口へ、
出口を出たら、道路沿いに都庁方面へ向かいます。新宿副都心の高層ビル群が遠くに見えるので、そちらが都庁方面です。
しばらく歩くと、「東急ステイ」の看板が見えてきます。
周辺は、オフィスビルやマンションです。ファーストフード店、牛丼店のほか一般の飲食店が数店舗ありますが、選択肢は多くはありません。
まずは、チェックイン
入口から奥へと進むと、フロントがこんな感じで。
支払は前金制で、フロントでの支払。宿帳への記入、支払を済ませ、カードキーや朝食券を受け取ります。
かなりしっかりしたセキュリティになっており、部屋に行くまでには、何度もカードキーが必要になります。
深夜12:00以降は建物へ入る際に入口で、あと、フロントからエレベーターホールへ入る際にも、カードキーが必要です。
エレベーターはセキュリティエレベーター、カードキーがないとボタンを押せません。
廊下はこんな感じ。
部屋に入る際も、もちろんカードキーが必要です。
連泊に便利な設備が充実
今回宿泊するのは、「シングルA」というタイプで、15平米、ベッド幅120cm(セミダブル)の部屋です。
扉を開けて部屋に入ると、いきなり左側に、
電子レンジ、湯沸かし、乾燥機付きドラム式洗濯機。
その向かいが、洋服をかけるスペース。ドライヤー、消臭スプレー、靴べら、ブラシなどがあります。
洗濯機の隣には、姿見、ズボンプレッサー。
で、足元にスリッパ。洗濯機前のスペースの床は、タイル張り。
部屋に入った第一印象は、15平米のわりには居室の余白スペースが少ない気が。洗濯機・電子レンジのスペース、広いバスルーム、セミダブルサイズのベッドにスペースを割いていることを考えれば、ま、しかたないのですが。
ただし、天井は高めです。特に居室部分が高くなっているため、圧迫感がなく、狭さが気になることはありません。
部屋自体は、キレイで、汚れ・キズは見当たりません。落ち着いた、現代的なデザインで、低価格帯のビジネスホテルにありがちな安っぽさはありません。
部屋の照明は、ホテルの照明としてはかなり明るいといえます。一般の住居に近い明るさです。
テレビは、32インチ。
机は、幅、奥行きとも少し狭い印象。机の上の備品やモノが多すぎるせいもありますが。
机の上の備品は、電話、メモ、ティッシュ、トレー、テレビのリモコンのホルダー、壁面に鏡。
余計なモノを片付けるとこんな感じ。パソコンをひろげての作業には充分問題ないです。
机の上のコンセントは2箇所。
左側に2口。
右側にも2口。計4口あり、便利です。
コンセントは、ほかに、壁に2口、ベッドボードに1口、バスルーム内に1口、電子レンジ・ポット用に2口。
机の上にLANポートがあり、すぐにインターネットが使えますが、室内に備え付けのLANケーブルはありません。フロントにて借りることもできるようです。
机の引出を開けてみます。一番上の段に、グラス、スプーン、フォーク、皿、器、包丁、缶切りなど。簡単な食事ができそうです。
なお、室内にはお茶などはありませんが、エレベーター前に煎茶などが置いてあり、好きなモノをもっていけます。
2段目の引出は、からっぽ。机の上の余計なモノをここにぶちこみました。
さらに下の段は、セキュリティボックス。貴重品はココに。
椅子は、高さ調整が可能で、ほどよい固さ。仕事にも充分耐えられます。
空の冷蔵庫。スイッチあり。
時計。
荷物を置くアレ。
加湿機能付き空気清浄機。
部屋に洗濯機がありますが、クリーニングサービスもちゃんとあります。
ナイトウェアは、ワンピースタイプ。
空調は、個別空調。ほぼ、家庭用のエアコンです。
リモコンは、壁のホルダから外すこともできます。
ベッドには、普通の枕のほかに、ポール状の腰枕のようなものも。ベッドサイドには、ランプとは別に読書灯もあり、寝転がりながらの読書なども快適です。
照明のスイッチ。
マットレスは、シモンズ製、高さ約17cm。
ベッドのフレームはホテルには珍しいスチール製。
フレームの下には、こんな感じの物入れがあります。
バスルームは広めでゆとりがあります。清潔でキレイ。
鏡も大きめ。
シャワートイレ。
バスタブも広いです。
バスルーム内のアメニティは、歯ブラシのみ。それ以外の、シャワーキャップ、カミソリ、ヘアーブラシなどは、エレベーター前に用意されており必要なものを勝手に持って行けます。
朝食は500円
朝食は、500円とリーズナブル。ビュッフェスタイルの洋食になります。
コーヒー、紅茶、オレンジジュースなどのドリンク。
パン数種類、スープ、生野菜、チーズ、ハム、ソーセージ、スクランブルエッグ、ジャムなど。
パンには、あらかじめ切り込みがあり、オリジナルのサンドウィッチやホットドッグを作ったりもできます。
おかずの種類などは決して多くはありませんが、500円という値段を考えれば、充分な内容かと思います。ただ、連泊で毎日はさすがに飽きそうです。
エクセル東急ホテルや東急インなど東急グループのホテル事業は、株式会社東急ホテルズが担っています。ただし、東急ステイについては、東急グループの中の不動産事業を担う東急不動産の傘下で、賃貸住宅、アパート・マンション経営などを行う「東急リロケーション株式会社」の子会社になっています。つまり、グループ内では、不動産事業の一環という位置づけにあるようです。こういった背景が影響しているのか、今回宿泊した「東急ステイ西新宿」は、ホテルでありながら、いい意味でマンションに近い部分がありました。西新宿のほかに都内に14店舗ありますので、長期出張の際には検討してみてはいかがでしょうか。
- 住所:東京都新宿区西新宿5丁目9-8
- 交通・アクセス:都営大江戸線・西新宿五丁目駅 A1出口から 徒歩3分、東京メトロ丸の内線 西新宿駅 2番出口から 徒歩10分
- 東急ステイ西新宿の紹介ー東京ビジネスホテルマップ